人材不足に悩まされる介護業界について一緒に考えてみましょう。

イメージだけで決めつけないで

介護業界は人材不足が続いており、有効求人倍率は月ごとの集計を始めて以来の最高値を記録しています。入職した人の定着率が低いことも人材不足に拍車をかけており、3年以内に退職するスタッフは全体の半数以上にものぼっています。どんな仕事も熟練して生産性が上がるものであり、途中で辞めてしまっては意味がありません。高齢者の数は今後も急ピッチで増え続けることから、人材不足は他の業界よりも深刻であると言えるでしょう。

求人を出しても人が集まらない……というのは現場の意見ではありますが、介護業界全体が待遇について悪いイメージを持たれてしまっているのが原因ではないでしょうか。いわゆる「ブラック企業」も少なからず存在するかもしれません。

しかし、多くの事業所ではスタッフの労務管理をかなりきっちりと行う体制が作られてきています。仕事の内容には共感できているのに、イメージだけで将来の仕事の候補から外してしまうのは実に勿体ないことではないでしょうか。

また、独立が比較的行いやすいのも介護業界の特徴です。小規模な事業所が町中に点在していることからわかるように、独立するケースが多いのです。所属している会社をもし辞めても仕事ができるのであれば、それは一生できる仕事と考えられ、今後の生活に困る可能性が非常に少なくなるでしょう。待遇面以外でも、介護職は魅力のあるものなのです。

ある程度の年齢の方でも門戸は開かれているので、積極的にチャレンジしてみてください。それが介護の人材不足を解決する緒にもなりますし、一生困らない収入源にもなるでしょう。